ビタミンB6
(vitamin B6) には、ピリドキシン (pyridoxine)、ピリドキサール (pyridoxal) およびピリドキサミン (pyridoxiamine) があり、ビタミンの中で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質である。
アミノ酸の代謝や神経伝達に用いられ、不足すると痙攣やてんかん発作、貧血などの症状を生じる。
ヒトの場合、腸内の細菌が合成するので不足することはないといわれるが、抗生物質の使用などによって不足することも考えられる。
抗結核薬のイソニアジド(INH)は、ビタミンB6と構造が似ており、ビタミンB6に拮抗して副作用を引き起こすことがある。
そのためイソニアジドとビタミンB6は、しばしば併用される。
補酵素形はピリドキサール5'-一リン酸
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塩酸ピリドキシン
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ピリドキサシンリン酸(PNP)
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ピリドキサールリン酸(PLP)
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ピリドキサミンリン酸(PMP)